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【Illustrator】アメコミ風な文字の作り方

【Illustrator】アメコミ風な文字の作り方

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Adobe Illustratorを使用して、2種類のアメコミ風な文字の作り方を紹介します。
ドット柄が漫画のトーンっぽいので、モノクロでも面白い仕上がりになります。少し工程が長いですが、テキストや色の変更も後からできるので、是非トライしてみてください。

アメコミ風な文字2種類

アメコミ風立体文字

1

文字を作成し、複製します。

上の文字は一旦置いておいて、下の文字を使用してドット柄の文字を作成します。
太い文字がおすすめです。今回の作成方法では、細い文字だと潰れて読みづらくなってしまいます。

文字を作成し、複製します。 上の文字は一旦置いておいて、下の文字を使用してドット柄の文字を作成します。

2

メニューバー→[ウィンドウ]→[アピアランス]で、アピアランスパネルを表示させます。

メニューバー→[ウィンドウ]→[アピアランス]で、アピアランスパネルを表示させます。

3

テキストの塗りをなしにします。

テキストを選択した状態で、〼マークをクリックします。

テキストの塗りをなしにします。

4

アピアランスパネル下部のアイコンから、新規塗りを追加します。

アピアランスパネル下部のアイコンから、新規塗りを追加します。

5

塗りをグラデーションに変更します。

角度は-90°にし、縦のグラデーションにします。
グラデーションスライダーをダブルクリックすると色を変更できます。カラーはグレースケールにしましょう。
色が黒から白になるにつれ、ドットの大きさが小さくなります。白だとドットが小さくなりすぎるので、薄いグレー~黒のグラデーションにしました。
グラデーションパネルは、メニューバー→[ウィンドウ]→[グラデーション]で表示することができます。

塗りをグラデーションに変更します。 角度は-90°にし、縦のグラデーションにします。 カラーはグレースケールにしましょう。 色が黒から白になるにつれ、ドットの大きさが小さくなります。白だとドットが小さくなりすぎるので、薄いグレー~黒のグラデーションにしました。 グラデーションパネルは、メニューバー→[ウィンドウ]→[グラデーション]で表示することができます。

6

パネル下部の新規効果を追加アイコン→[ピクセレート]→[カラーハーフトーン]を選択します。

ハーフトーンとは

網点で濃度を表現した単色画像です。印刷で使われる技術ですが、表現手法としても用いられています。

パネル下部の新規効果を追加アイコン→[ピクセレート]→[カラーハーフトーン]を選択します。

7

以下の数値に設定します。

最大半径:任意の数値
チャンネル1:45
チャンネル2:45
チャンネル3:45
チャンネル4:45

チャンネル1→シアン、チャンネル2→マゼンタ、チャンネル3→イエローで、この数値を変えると赤青黄が重なったドットになります。

以下の数値に設定します。 最大半径:任意の数値 チャンネル1:45 チャンネル2:45 チャンネル3:45 チャンネル4:45

8

ドットの大きさが段々小さくなるグラデーションができました。

ドットの大きさが段々小さくなるグラデーションができました。

グラデーションを変更するとドットにも反映されます。白のグラデーションスライダーの位置を右側に寄せると、文字の下部にだけドットを表示させることもできます。

グラデーションを変更するとドットにも反映されます。 白のグラデーションスライダーの位置を右側に寄せると、文字の下部にだけドットを表示させることも可能です。

1

色を付けていきます。

アピアランスパネルから新規塗りを追加します。カラーハーフトーンが適用されている塗りの上に持っていきます。

色を付けていきます。 アピアランスパネルから新規塗りを追加します。カラーハーフトーンを適用した塗りの上に持っていきます。

2

shiftキーを押しながら、アピアランスパネルの塗りの色部分をクリックします。 好きな色に変更します。

shiftキーを押しながら、アピアランスパネルの塗りの色部分をクリックします。 好きな色に変更します。

3

描画モードを「スクリーン」にします。ドットに色が付きました。

上手くいかないときは

アピアランスパネルの中は、塗りや効果を増やしていくと段々ややこしくなってきます。上手くいかないときは、塗りの順番があっているか確認しましょう。
今回は”カラーハーフトーンの塗り”の上に”スクリーンにした塗り”がきます。スクリーンを上に置くことで、下のドット柄に色が付きます。

CMYKの場合、スクリーンやオーバレイなどの一部の描画モードがRGBとは大きく異なった色になってしまいます。RGBで作成することをおすすめします。

描画モードを「スクリーン」にします。ドットに色が付きました。

4

スクリーンにした塗りの下に、新規塗りを追加します。好きな色に変更します。

スクリーンにした塗りの下に、新規塗りを追加します。好きな色に変更します。

5

描画モードを「乗算」にします。ドットの背景に色が付きました。

描画モードを「乗算」にします。ドットの背景に色が付きました。

6

文字の周りに色を付けます。

線なしになっているので、好きな色に設定し、線幅も変更します。線パネルから、角の形状をラウンドに変更します。 白色にしたら背景と同化して見えなかったので、一旦アートボードの外に出して線幅を確認しました。

文字の周りに色を付けます。 線なしになっているので、好きな色に設定し、線幅も変更します。線パネルから、角の形状をラウンドに変更します(メニューバー→[ウィンドウ]→[線])。 白色にしたら背景と同化して見えなかったので、一旦アートボードの外に出して線幅を確認しました。

1

立体にしていきます。

上の文字を選択して、アピアランスパネルから効果を追加します。 パネル下部の新規効果を追加アイコン→[パス]→[パスのオフセット]を選択します。

立体にしていきます。 上の文字を選択して、アピアランスパネルから効果を追加します。 パネル下部の新規効果を追加アイコン→[パス]→[パスのオフセット]を選択します。

2

オフセットの数値を任意に設定します。

外側にパスが作成されるので、元のパスより大きくなります。 今回は18pxにしたので、元のパスより外側に18px大きいパスが作成できました。 角の形状は「ラウンド」にします。

オフセットの数値を任意に設定します。 外側にパスが作成されるので、元のパスより大きくなります。 今回は18pxにしたので、元のパスより外側に18px大きいパスが作成できました。 角の形状は「ラウンド」にします。

3

先ほど作成したドットの文字と重ねてみます。丁度いい具合に文字を囲めました。

先ほど作成したドットの文字と重ねてみます。丁度いい具合に文字を囲めました。

4

この後ブレンドツールを使用するのですが、このままだと挙動が重くなるので、アピアランスを分割します。

文字を選択した状態で、メニューバー→[オブジェクト]→[アピアランスを分割]を選択します。
多少重くても問題ない場合は、アピアランスを分割しなくてOKです。

アピアランスを分割すると、テキストは再編集できなくなります。

この後ブレンドツールを使用するのですが、このままだと挙動が重くなるので、アピアランスを分割します。 文字を選択した状態で、メニューバー→[オブジェクト]→[アピアランスを分割] 多少重くても問題ない場合は、アピアランスを分割しなくてOKです。 アピアランスを分割すると、テキストは再編集できなくなります。

5

アピアランスが分割され、文字がバラバラになりました。

グループ化されている状態ですが、このままでOKです。

アピアランスが分割され、文字がバラバラになりました。 グループ化されている状態ですが、このままでOKです。

6

オブジェクトを複製し、少しずらして重ねます。

この状態で立体になります(後からでも変更できます)。 今回は同じ色で立体にするので、どちらが前面でも見え方は変わりませんが、一応前面に来てほしいオブジェクトを手前にしておきます。

オブジェクトを複製し、少しずらして重ねます。 この状態で立体になります(後からでも変更できます)。 今回は同じ色で立体にするのでどちらが前面でも見え方は変わりませんが、一応前面に来てほしいオブジェクトを手前にしておきます。

ショートカットキー
  • 重ね順前面へ(Windows)

    Ctrl + [

  • 重ね順背面へ(Windows)

    Ctrl + ]

  • 重ね順前面へ(MacOS)

    Command + [

  • 重ね順背面へ(MacOS)

    Command + ]

7

メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[ブレンドオプション]を選択します。

メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[ブレンドオプション]を選択します。

8

距離を0.1pxにして、OKをクリックします。

距離を0.1pxにして、OKをクリックします。

9

元のオブジェクトとコピーしたもの両方選択した状態にします。 メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[作成]を選択します。

元のオブジェクトとコピーしたもの両方選択した状態にします。 メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[作成]を選択します。

10

立体になりました。 ドットの文字を上に重ねて完成です。

立体になりました。 ドットの文字を上に重ねて完成です。

11

完成!

アメコミ風立体文字の完成!

ブレンドツールで作成したオブジェクトは、拡張やアピアランスを分割しなければ、位置や大きさを変更できます。

ブレンドツールで作成したオブジェクトは、拡張やアピアランスを分割しなければ、位置や大きさを変更できます。

中央揃えで背面のオブジェクトを少し小さくすると、飛び出すアメコミ風文字になります。

中央揃えで背面のオブジェクトを少し小さくしました。

アメコミ風版ズレ文字

1

文字を作成します。

文字を作成します。

2

塗りをなしにします。

塗りをなしにします。

3

アピアランスパネルから、新規塗りと線を追加します。

アピアランスパネルは、メニューバー→[ウィンドウ]→[アピアランス]で表示できます。

アピアランスパネルから、新規塗りと線を追加します。 アピアランスパネルは、メニューバー→[ウィンドウ]→[アピアランス]で表示できます。

4

アピアランスパネルの塗りを選択した状態で、パネル下部の新規効果を追加アイコン→[パスの変形]→[変形]を選択します。

アピアランスパネルの塗りを選択した状態で、パネル下部の新規効果を追加アイコン→[パスの変形]→[変形]を選択します。

5

移動の数値を変更します。

水平方向15px、垂直方向10pxにしました。 塗りが左下にずれました。

移動の数値を変更します。 水平方向15px、垂直方向10pxにしました。 塗りが左下にずれました。

6

アピアランスパネルの一番上に新規塗りを追加します。

アピアランスパネルの一番上に新規塗りを追加します。

7

塗りの色部分をクリックすると、スウォッチが表示されます。 スウォッチの左下の本棚アイコン→[パターン]→[ベーシック]→[ベーシック_点]を選択します。

塗りの色部分をクリックすると、スウォッチが表示されます。 スウォッチの左下の本棚アイコン[スウォッチライブラリーメニュー]→[パターン]→[ベーシック]→[ベーシック_点]を選択します。

8

色々な種類のドット柄パターンが表示されました。好きなドット柄を選択します。

今回は6dpi 30%のドット柄を選択しました。

色々な種類のドット柄パターンが表示されました。好きなドット柄を選択します。 今回は6dpi 30%のドット柄を選択しました。

9

ドット柄も先程と同じようにずらします。

パネル下部の新規効果を追加アイコン→[パスの変形]→[変形]を選択します。 水平方向:20px、垂直方向15pxにしました。

ドット柄も先程と同じようにずらします。パネル下部の新規効果を追加アイコン→[パスの変形]→[変形]を選択します。 水平方向:20px、垂直方向15pxにしました。

10

完成!

アメコミ風版ズレ文字の完成!

1

ドットの色を変更することも可能です。 文字を選択した状態で、メニューバー→[編集]→[カラーを編集]→[オブジェクトを再配色]を選択します。

ドットの色を変更することも可能です。 文字を選択した状態で、メニューバー→[編集]→[カラーを編集]→[オブジェクトを再配色]を選択します。

2

パネルが表示されるので、「詳細オプション」を選択します。

パネルが表示されるので、「詳細オプション」を選択します。

3

オブジェクトの色一覧が表示されるので、変更したい色をダブルクリックして色変更します。

オブジェクトの色一覧が表示されるので、変更したい色をダブルクリックして色変更します。

4

白にしてみました。

上手くいかない時は、「現在のカラー」と「新規」の間の矢印が、「→」になっているか確認してください。

白にしてみました。 上手くいかない時は、「現在のカラー」と「新規」の間の矢印が、「→」になっているか確認してください。

5

線の色も白くなってしまったので、アピアランスパネルから黒に戻して完成!

線の色も白くなってしまったので、アピアランスパネルから黒に戻しました。

いかがでしたか?
アピアランスパネルの操作が難しく感じるかもしれませんが、使いこなせればデザインの幅がさらに広がります。また、1度作ればテキストや色の変更をして使いまわせる点も便利です。
アピアランスパネルで上手くいかないときは、塗りや線の順番、どの塗りにどの効果がかかっているか?を確認してみましょう。
是非挑戦してみてくださいね。

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