Adobe Illustratorを使用して、吹き出しの作り方7種類を解説します。
今回はマーカーで描いたような吹き出しを作っていきます。ブラシの設定を変えれば鉛筆風にもなります。
吹き出し 作成手順
普通の吹き出し
楕円ツールで円を作ります。吹き出しのしっぽはペンツールで作成しました。
2つのオブジェクトを重なった状態で配置し、パスファインダーパネル(Ctrl+Shift+F9)で合体をクリックします。
ダイレクト選択ツールで角を選択し、◎をドラッグして角を少し丸くします。
吹き出しを選択した状態で、ブラシパネル(F5)から平筆を選択します。
マーカーで描いたような吹き出しになりました。他にも鉛筆などがあるので、好みに合わせて選択してください。
アピアランスパネル(Shift+F6)で線の下に塗りを追加します。塗りを選択した状態で、パネル下部の新規効果を追加アイコン→[パスの変形]→[変形]を選択します。
水平垂直方向に移動させ、少しずらします。
完成!
やわらかい吹き出し
楕円ツールで円を作ります。曲線ツールでアンカーポイントを追加しながら形を作っていきます。
吹き出しのしっぽをペンツールで作成します。パスファインダーパネル(Ctrl + Shift + F9)で合体をクリックします。
「普通の吹き出し」の手順2~5を行います。完成!
もくもくな吹き出し
楕円ツールで円を作り、もくもくな形になるよう配置します。
中央が開いている場合は塞ぎます。パスファインダーパネル(Ctrl+Shift+F9)で合体をクリックします。
「普通の吹き出し」の手順3~5を行います。完成!
トゲトゲな吹き出し
楕円ツールで円を作成します。円を選択した状態で、メニューバー→[効果]→[パスの変形]→[ジグザク]をクリックします。
大きさと折り返しの数値を調整します。ポイントは直線的にします。
メニューバー→[効果]→[パスの変形]→[パンク・膨張]をクリックします。
マイナス値にします。トゲトゲになりました。
メニューバー→[オブジェクト]→[アピアランスを分割]をクリックします。
効果が実際のパスになるので、ダイレクト選択ツールでトゲを自由に調整できるようになります。部分的にトゲの長さを変えました。
「普通の吹き出し」の手順3~5を行います。完成!
もやもやな吹き出し
楕円ツールで円を作成します。円を選択した状態で、メニューバー→[効果]→[パスの変形]→[ジグザク]をクリックします。
パネルが表示されるので、大きさと折り返しの数値を調整します。ポイントは直線的にします。
メニューバー→[オブジェクト]→[アピアランスを分割]をクリックします。
選択ツールでオブジェクトを選択したら、ダイレクト選択ツールに持ち替えます。◎が角に表示されるので、ドラッグで角を丸くします。
「普通の吹き出し」の手順3~5を行います。完成!
角ばった吹き出し
ペンツールで角張った吹き出しを描き、「普通の吹き出し」の手順3~5を行います。完成!
フラッシュ吹き出し 作成手順
直線ツールで短い線を引きます。
線パネルのプロファイルで、両端がつぼんだ線幅プロファイル1を選択します。
線をブラシパネル(F5)にドラッグ&ドロップします。散布ブラシにチェックを入れます。
オプションパネルが表示されるので、名前を入力します。他の項目はあとで設定するのでOKをクリックします。
着色方式なしの場合は、登録時のカラーが反映されます。自由に色を変えたい場合は着色方式なし以外にします(ヒントマークをクリックすると各着色方式の説明が見られます)。
楕円ツールで円を作ります(正円以外でもOK)。登録したブラシをクリックします。
線の向きなどを調整します。ブラシパネル下部のオプションをクリックします。
以下のように設定します。わかりやすいようにプレビューにチェックを入れておきます。
サイズ:ランダム(最小数値と最大数値を設定。線の長さが変わります)
間隔:ランダム(最小数値と最大数値を設定。数値が小さいほど間隔が狭くなり、本数が多くなります)
回転の基準:パス
さらに線の向きを整えます。メニューバー→[オブジェクト]→[パス]→[アンカーポイントの追加]をクリックします。
線の向きが整うまでアンカーポイントの追加を繰り返します。
オプションパネルで線のサイズと間隔を再調整しました。完成!
まとめ
いかがでしたか?
吹き出しの線を一部消したい場合は、はさみツールを使います。他にもイラレで作る装飾の記事があります。こちらも是非チェックしてみてくださいね。