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【Illustrator】リングノート/破れた紙/めくれた紙の作り方【文房具シリーズ総集編】

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文房具シリーズ総集編!!
Adobe Illustratorを使用して、リングノートの作り方を解説します。
破れた紙、めくれた紙も作っていきます。大変そうに見えますが、難しい操作はほぼありません。手順が多いと混乱しがちですが、画像もたくさん入れているので落ち着いて作成していきましょう。

マスキングテープやクリップなどのアイテムは、別記事で解説しています。今回は文房具シリーズの総集編なので、こちらも是非チェックしてみてください。

ノート 作成手順

1

長方形ツールでノートの用紙を作成します。

右側上下の角を丸くします。ダイレクト選択ツールで角の◎をドラッグすると、丸めることができます。

長方形ツールでノートの用紙を作成します。 右側上下の角を丸くします。左側の上下の角も、ほんの少しだけ丸くしてます。

2

用紙を複製して、表紙を2枚作ります。

サイズを用紙より少し大きくし、好きな色に変更します。
1枚は左右反転して見開いてるようにしました。リングノートなので、表紙2枚ともノートの後ろに配置してもOKです(裏表紙と表の表紙が用紙の後ろで重なっている感じです)。その場合は表紙と裏表紙をピッタリ重ねるのではなく、少しずらして配置します。

用紙をコピペして、表紙を2枚配置します。サイズを用紙より少し大きくし、好きな色に変更します。 1枚は左右反転して見開いてるようにしました。リングノートなので、表紙2枚ともノートの後ろに配置してもOKです(裏表紙と表の表紙が用紙の後ろで重なっている感じです)。その場合はピッタリ重ねるのではなく、少しずらして配置します。

3

円ツールでリングの穴を作ります。

穴を開ける場所の端と端に配置します。メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[ブレンドオプション]を選択します。

円ツールでリングの穴を作ります。メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[ブレンドオプション]を選択します。

4

間隔をステップ数にします。

ステップの数は穴の間隔を見ながら調整してください。ここでは18にしています。

間隔:ステップ数にします。ステップ数は穴の間隔を見ながら調整してください。ここでは18にしています。

5

穴を両方選択した状態で、メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[作成]を選択します。

メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[作成]を選択します。

6

メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[拡張]を選択します。

拡張するとブレンドの設定は変更できなくなります。

メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[拡張]を選択します。

7

穴と用紙を選択した状態で、パスファインダーで前面オブジェクトで型抜きをクリックします。

右側の表紙(表の表紙)にも穴を開けます。裏表紙は穴を開けなくてOKです。パスファインダーパネルは、メニューバー→[ウィンドウ]→[パスファインダー]で表示できます。

パスファインダーで前面オブジェクトで型抜きをクリックします。 パスファインダーパネルは、メニューバー→[ウィンドウ]→[パスファインダー]で表示できます。

8

用紙を複製し、ずらして配置します。

後ろにある方の用紙は、黒系の色にします。ここでは#424142にしています。

用紙を複製し、ずらして配置します。後ろにある方の用紙は、黒系の色にします。ここでは#424142にしています。

ショートカットキー
  • 背面に移動(Windows)

    Ctrl + [

  • 背面に移動(MacOS)

    Command + [

9

用紙を2枚とも選択した状態で、メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[作成]を選択します。

メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[作成]を選択します。

用紙が何枚も重なっている感じになりました。ここではステップ数は4にしていますが、重なり具合を見て調整してください。

ノートに厚みが出ました。

1

円ツールで楕円を描きます。

塗りなし線ありです。線の太さは丁度よい太さに調整します。
メニューバー→[オブジェクト]→[パス]→[パスのアウトライン]を選択します。

円ツールで楕円を描きます。塗りなし線ありです。 メニューバー→[オブジェクト]→[パス]→[パスのアウトライン]を選択します。

2

ナイフツールで切断します。

Altを押しながらドラッグすると真っすぐ切れます。余分な部分を削除します。
(グラデーションをかけていますが、これからまだ色々いじるので黒色のままで大丈夫です)

ナイフツールが見当たらない場合は、ツールバー下の「・・・」をクリックすると全てのツールが表示されます。 ナイフツールのアイコンをツールバーへドラッグ&ドロップすると、ツールを追加できます。

ナイフツールで切断します。Altを押しながらドラッグすると真っすぐ切れます。

3

下に複製します。

下に複製します。下のリングが上のリングより前面にある状態です。リングと右側の表紙(表の表紙)を選択した状態で、パスファインダーで分割をクリックします。

4

余分なパーツ(リングの表紙の後ろ側にくる部分)を消していきます。

表紙を複製し、塗りなし線ありにします。穴を開けた工程で複合パスになっているので、右クリック→[複合パスを解除]で解除します。その上に先ほどのリングを配置します。

表紙を見開きのように配置していない場合は、この工程を飛ばしてください。

表紙を複製し、塗りなし線ありにします。穴を開けた工程で複合パスになっているので、右クリック→[複合パスを解除]で解除します。その上に先ほどのリングを配置します。  表紙を見開きのように配置していない場合は、この工程は飛ばしてください。

5

表紙の穴を複製し、リングを1個ずつ配置します。

位置がずれるとよくないので、穴とリング1個を選択したらAlt+Shift(Macはoption+shift)を押しながら横にドラッグします。すると平行にコピーできます。
リングを1個複製したので、余分なリングは削除します。画像のような状態になっていればOKです。

はさみツールで穴のパスをカットします。画像の青丸の位置でカットしてください。

表紙の穴を複製し、リングを1個ずつ配置します。位置がずれるとよくないので、穴とリング1個を選択したらAlt+Shift(Macはoption+shift)を押しながら横にドラッグします。すると平行にコピーできます。 リングを1個複製したので、余分なリングは削除します。画像のような状態になっていればOKです。

6

パスをカットし、不要な部分は消しました。わかりやすいように青色にしています。

パスとリングを選択した状態で、パスファインダーの分割をクリックします。

パスをカットし、不要な部分は消しました。わかりやすいように青色にしています。

7

不要な部分を削除します。

8

リングを再びノートの上に配置し、線形グラデーションを適用します。

リングをCtrl+Gでグループ化しておきます。

余分な部分を消すことができたので、再びノートの上に配置します。線形グラデーションを適用します。

9

リングを複製して穴の両端に配置します。

リングを両方選択した状態で、メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[作成]を選択します。ステップ数は穴の数に合わせて設定してください。

リングを複製して穴の両端に配置します。メニューバー→[オブジェクト]→[ブレンド]→[作成]を選択します。

1

長方形で穴を覆います。

一番後ろの用紙の色か、それより暗い色にします。

一番後ろの用紙の色もしくはそれより暗い色で、穴を覆います。

2

ブレンドをかけたノートの後ろ(裏表紙の上)に移動させます。

穴の奥が暗くなって奥行が出ました。

ブレンドをかけたノートの後ろ(表紙の上)に移動させます。

3

表紙に影を入れます。

アピアランスパネル下部の新規効果を追加アイコン→[スタイライズ]→[ドロップシャドウ]を選択します。以下のように設定しました。

描画モード:乗算
X軸オフセット:1px
Y軸オフセット:1px
ぼかし:1px
カラー:黒

パネル下部の新規効果を追加アイコン→[スタイライズ]→[ドロップシャドウ]を選択します。 描画モードは乗算にします。

4

罫線やグリッドを入れます。

用紙を複製してパターンを適用しました。わかりやすいようにずらしてありますが、ノートの上にピッタリ重ねます。線ツールで罫線を作るのも良いと思います。

用紙はブレンドの効果がかかっている状態ですが、ダブルクリックすると編集モードになり、個別にいじれるようになります。その状態でCtrl+Cでコピーし、編集モードを解除した後にペーストすると複製できます。

パターンを適用してグリッドにしてみました。線ツールで罫線を作るのも良いと思います。

5

完成!

ノート 完成

ブレンド効果を拡張せずに、ノートに挟まった紙を作成します。

ノートに挟まった紙

1

挟まっている紙を作成し、配置します。

その上に長方形を重ね、ドロップシャドウの効果をつけます。この影をノートの影として使うので、丁度良い位置に配置し、影の向きにも注意してください。

挟まっている紙を作成し、配置します。

2

さらに上から長方形を重ね、挟まっている紙とその上の長方形の影を覆います。

3つとも選択した状態で、右クリック→[クリッピングマスクを作成]を選択します。

3

完成!

ノートに挟まった紙 完成

破れた紙 作成手順

1

線ツールで、破りたい部分に線をひきます。

線をすべて選択した状態で、メニューバー→[効果]→[パスの変形]→[ラフ]を選択します。

線ツールで、破りたい部分に線をひきます。線をすべて選択した状態で、メニューバー→[効果]→[パスの変形]→[ラフ]を選択します。

2

ギザギザにチェックを入れ、数値を調整します。

ギザギザにチェックを入れ、数値を調整します。

3

線を選択した状態で、メニューバー→[オブジェクト]→[アピアランスを分割]を選択します。

メニューバー→[オブジェクト]→[アピアランスを分割]を選択します。

4

用紙とギザギザ線を全て選択した状態で、パスファインダーの分割をクリックします。

用紙とギザギザ線を全て選択した状態で、パスファインダーの分割をクリックします。

5

不要な部分は削除します。完全に切り離さない部分も作ってみました。

ダイレクト選択ツールで動かしたいアンカーポイントだけを選択して動かすと、完全に切り離さずに変形できます。

6

影を入れます。

パネル下部の新規効果を追加アイコン→[スタイライズ]→[ドロップシャドウ]を選択します。ウィンドウが開くので描画モードを乗算にし、各数値を調整します。

パネル下部の新規効果を追加アイコン→[スタイライズ]→[ドロップシャドウ]を選択します。ウィンドウが開くので描画モードを乗算にし、各数値を調整します

7

完成!

破れた紙 完成

同様の方法でちぎった紙も作れます。

破れた紙

めくれた紙 作成手順

1

ナイフツールで用紙の端を切断します。

Altを押しながらドラッグすると真っすぐ切れます。

ナイフツールで用紙の端を切断します。Altを押しながらドラッグすると真っすぐ切れます。

2

プロパティパネルから、水平方向と垂直方向に反転させます。

プロパティパネルは、メニューバー→[ウィンドウ]→[プロパティ]で表示できます。

プロパティパネルから、水平方向と垂直方向に反転させます。

3

アピアランスパネルで新規塗りを追加します。

上の塗りが用紙の塗りで、下の塗りが影の色です。用紙の色は、元の色より若干暗い色にしました。影は線形グラデーションにして、描画モードは乗算にします。
アピアランスパネルは、メニューバー→[ウィンドウ]→[アピアランス]で表示できます。

パネル下部の新規効果を追加アイコン→[パスの変形]→[変形]を選択します。

アピアランスパネルで新規塗りを追加します。上の塗りが用紙の塗りで、下の塗りが影の色です。用紙の色は、元の色より若干暗い色にしました。影は線形グラデーションにします。 アピアランスパネルは、メニューバー→[ウィンドウ]→[アピアランス]で表示できます。  パネル下部の新規効果を追加アイコン→[パスの変形]→[変形]を選択します。

4

水平垂直方向に縮小(90%くらい)します。

回転させます。10°にしました。
移動で水平方向に移動し、用紙の下に丁度よく影が落ちるようにします。

水平垂直方向に縮小(90%くらい)します。回転させます。移動で水平方向に移動し、用紙の下に丁度よく影が落ちるようにします。

5

パネル下部の新規効果を追加アイコン→[スタイライズ]→[ぼかし]を選択します。

影の不透明度を調整します。ここでは乗算50%にしています。
用紙の本体(折れてる部分以外)にドロップシャドウの効果をかけたら完成です。

パネル下部の新規効果を追加アイコン→[スタイライズ]→[ぼかし]を選択します。

6

完成!

めくれた紙 完成

クリップやマスキングテープなどの装飾を追加する

その他のアイテムの作り方はこちらで解説しています。
クリップや付箋は、クリッピングマスクでノートに挟んでいる風にしています。その手順は”クリップいろいろ作り方”で解説しています。

余談ですが、このイラストは自分で描いたオリジナルキャラクターです。スケッチブックみたいにしてみました。

いかがでしたか?
ついに文房具シリーズが完結しました。また思いついたら文房具シリーズの記事を追加していきます。
楽しく作れる文房具シリーズは初心者さんの練習にオススメなので、是非他の文房具シリーズも作ってみてくださいね。

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